建築パース・CGパース制作のプロセスを解説 販促用外観戸建住宅パース編
住宅1棟あたりに大きな予算は設けられないけど、販促用に質の高い住宅パースが欲しいというご要望を多く頂いております。そこで弊社では、月間の住宅パース依頼棟数に応じた価格設定により、コストパフォーマンスを重視した外観・住宅パースサービスを提供しています。
新築住宅購入検討中の方々や、竣工を心待ちにしているお施主様への完成予想パースとしてのプレゼンにはもちろん、自社住宅商品ブランドの構築や他社との差別化のために、品質の高い住宅パースを低コストで提供いたします。
制作単価を低く設定しながら、品質を保持しているため、一定の制約や決まり事があります。
この記事では、実際に1棟現場の外観住宅パース制作のプロセスを紹介し、販売促進用の住宅パース制作についての理解を深めるために要点をまとめております。ぜひ参考にしてください。
>>>販売促進用 外観住宅パース制作 サービスページはこちら
1. 住宅パース制作に必要な資料を準備する
戸建住宅の外観CGパース依頼に際して、必要な資料を説明していきます。下記の図面データと仕様書があれば、制作から納品まで行えます。
1-1. 図面データ
外観住宅パース制作の開始には、一般図と呼ばれる 配置図・平面図・立面図が必要となります。
JW_CADを利用して製図されている場合は、そのまま図面ファイルをお送りください。
その他のCADソフトを使用されている場合は、お手数ですが、図面ファイルをDXF形式にて変換してお送りください。
敷地に高低差があり、配置図での数値では把握が難しい場合は、現地の写真等の補足情報も併せてお送りいただけると、より現地に近いかたちの反映が可能です。(高低差のあり・なしで制作費用が変わることはありません)
1-2. 仕様書・仕上表
外壁や玄関ドアの品番、塗装の色番などがまとめられた資料(仕様書・仕上げ表)をご用意ください。情報が必要な主な箇所は
屋根・破風・外壁・サッシ・玄関ドア・ハンドレール・金物・ポーチタイルになります。
2. 住宅パースの希望の表現パターンを伝えよう
住宅パース制作依頼のタイミングで、図面や仕上げ表と共に、下記の希望を伝えていただけると希望に沿った住宅パースの制作が可能です。いずれも、選択による費用の追加はございません。特にご希望がない場合は、こちらでよりよいものを選定して反映いたします。
2-1. 住宅パースのアングル方向
基本は玄関ドアが見える方向から、建物が一番よく見えるアングル(H=1,500の視点高さ・焦点距離36mm)を選定し、制作を進行いたします。もし具体的にご希望がある場合は、配置図や平面図にご希望の方向を図示してご指示ください。
対応完了後の画像送信後、アングルの変更は1度だけ可能です。
2-2. 住宅CGパース・シーンの時間帯
住宅パースのシーンの時間帯は、昼間と夕景どちらかの選択が可能です。いままでのご依頼では8割程度、昼間での制作になります。一般的な昼間のシーンよりも、パッと見のインパクトは夕景の方が高いです。どちらでも制作費用や納期に影響はございませんので、ご希望をお選びください。
2-3. 窓ガラスの表現
住宅パースのリアリティを高めるのに大事な要素です。
お勧めはカーテン+ガラスの表現で、室内の雰囲気とガラスの透明感が表現できる手法です。
広告掲載プラットフォームによっての制限がある場合に備え、室内+ガラスとガラス(ミラー調)の表現の選択肢があります。
2-4. 住宅パースに配置する【車種】
車は弊社所有データから、よいと思われるものを選択して配置いたします。希望の車種がありましたら知らせください。
ズバリそのものの反映は難しいですが、似たようなものから選択して配置いたします。ボディカラーについては指定可能です。
2-5. 住宅背景の表現
住宅パースの背景の表現には大きく3つのパターンがあります。
市街地の雰囲気を表現したい場合は白ボックスの周辺建物と空の表現。抽象性を求めている場合は、空のみのパターン。建物のCGを合成して利用を想定している場合は、背景を透過させた状態のものを用意するとよいでしょう。
特に希望がない場合は、空背景のみの状態にて対応をいたします。
3. 住宅パース制作の条件を確認しよう
制作費用を抑えるために、一定の制限を設けさせていただいております。前の章で説明していますが、住宅CGパースのアングルは選択できず、弊社でよりよりと思われるものを選択して進行いたします。その為、アングル確認のやりとりが省略できることで制作期間の短縮が可能となります。他にも重要な要素が2つありますので説明していきます。
3-1 制作画像サイズ
制作する画像のサイズは3000×2000ピクセルが基本となります。CGパース自体を印刷する場合にはA5サイズで350dpiとなる大きさです。その他、ご希望のサイズがある場合はご相談ください。
画像サイズと印刷サイズの大きさの関係については、こちらの記事で詳しく解説しています。
>>>建築CGパースを「印刷」して利用する際の解像度と画像サイズを解説
>>>建築パースのアスペクト比とは?基本の意味から用途別の選定方法まで解説
3-2. 外構の対応範囲
制作費用を抑えるために、外構の対応は限定的にさせていただいております。基本構成は、床面は土間コンクリートや砂利、隣地との境界にCB+フェンス表現、簡単な植栽配置のみとなります。
個別に対応しなければならない門柱の指定や、植栽計画の反映等についてご希望の場合は、別途お問い合わせください。こちらは追加の費用が必要となります。
4. 完成画像が送られてきたら
必要な図面、仕様書や希望の内容を伝えれば、完成された住宅CGパースが送られてきます。思い描いていたイメージと異なる場合や、指示内容が反映されてない場合など、修正や変更の対応を行います。
4-1. 住宅パースのアングル変更は1回可能
アングルについては、希望方向をおうかがいした上で、弊社の判断にてよりよいものを選択して進行いたします。やりとりの回数を減らすことで、費用を低く抑えるためによるものです。対応済みの画像を確認した後に、どうしても変更を行いたいという場合は、1度のみ変更の対応を行います。
希望の詳細をお知らせください。
4-2. 住宅パースの修正は2回まで
ご指定いただいた内容の不備や明るさなどの微調整など、修正が必要な点については、おおよそ2回程度のやりとりまで対応が可能です。いただいた指示の反映が思い通りでないなど、こちらの至らない点がある場合につきましては回数の制限はございません。
大きな変更が発生する場合については、内容によって追加の費用が必要になる場合がございます。
修正と変更についてはこちらの記事で解説しております。ご確認ください。
>>>建築パース依頼時に直面する「修正」と「変更」の違いを詳しく解説
5. 住宅パース制作についてのよくある質問
- 住宅パース1棟現場の納期目安を教えてください
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住宅パース1棟のおおまかな目安としては1週間前後とお考えください。同時に複数の現場をご依頼いただいてる際も同様です。
- 外構はどの程度反映していただけますか
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外構の対応範囲は、床面の土間コンクリートや砂利、外周ブロック+フェンス、簡単な植栽程度となります。門扉やその他を反映ご希望の場合は、その旨をご相談ください。
- 車種の指定はできますか?
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車種の指定不可となります。対応可能な、似たようなデザイン車データがあるかもしれませんので、ご希望がありましたらお知らせください。
- 修正や変更に対応していただけますか?
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こちらの不備による修正を除き、2回程度のやりとり対応を想定しております。
- 高低差がかなりある現場ですが、対応していただけますでしょうか?
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詳細な反映が必要な場合は、高低差の把握できる配置図と現場写真が必要となります。追加の費用は発生いたしません。
- 制作していただく住宅パースの画像サイズはいくつになりますか?
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3000×2000ピクセルになります。他にご希望のサイズがありましたらお知らせください。よい大きな画像サイズが必要な場合は、ご提示の制作費用に追加される場合がございます。
- 希望通りのアングルで制作を行っていただけますか?
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大まかな方向のご指示をもとに、よりよいと思われるアングルで制作は進行~完了いたします。細かなアングル調整は基本不可ですが、一度だけ変更の方は可能です。
- 5棟現場の住宅パースなのですが、1枚に納めたカットがよいですか?それとも1棟ずつ?
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一枚に納める棟数は3棟までが絵的に綺麗に見えると考えます。配置にもよりますが、1棟ずつ見せた方がよい場合が多く、街区の雰囲気を表現したい場合以外は、1~2棟程度で描くのがよいです。
6. まとめ
この記事では、予算に制約がある中でも高品質な外観住宅パースを制作できる、弊社のサービス内容の詳細と条件について解説してきました。
具体的な制作プロセスとして、必要な図面(配置・平面・立面)・仕様書があれば制作は進行でき、希望の表現方法を選択することで、出稿する広告媒体やプラットフォームの条件への対応が可能となります。
住宅1棟あたりの制作費をおさえるために、柔軟に対応できる範囲は限られますが、コストパフォーマンスに優れた住宅CGパース制作となっております。ぜひ一度ご検討ください。
>>>販売促進用 外観住宅パース制作 サービスページはこちら
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