初めての建築パース制作ご依頼を検討されている方へ
初めての建築パース・CGパース制作ご依頼を検討されている方へ
初めて建築パース・CGパースを外注依頼する際は、わからないことばかりでしょう。
「希望通りのCGパースに仕上げられるのだろうか」
「決められている予算をオーバーしてしまわないか」
「納期に間に合わせることができるのか」
などの疑問や不安が絶えず、依頼をためらってはいないでしょうか。
まずはそれらの疑問や不安を解消し、理解を一歩進めることから始めましょう。
建築パース・CGパース外注依頼の際に、多くの人が必ずといっていいほど抱く疑問に対して解説を行っていきます。
第1章 建築パース・CGパース制作の流れ(プロセス)について
まずは事前にどのような流れで、建築パース・CGパースが制作されるのかを把握しておきましょう。制作の過程でチェックを行い、依頼者側が指示を出さなければならないタイミングがあります。それらを事前に想定しておけば、制作は滞ることなく、スムーズに進行することができるでことでしょう。
以下に説明する内容は、弊社記事「建築パース・CGパースの外注完全マニュアル:問い合わせから完成までの流れ6ステップ」
の抜粋になります。詳細な解説が必要な場合はそちらをご確認ください。
① 建築パース制作会社へ問い合わせ
プロジェクトの最初のステップは、制作会社への問い合わせです。
この段階では、要件の整理から始まり、適切な制作会社の選定、そして見積もりの依頼までを含む重要なフェーズとなります。
まず、依頼の要件を明確に整理し、その後で複数の候補会社をピックアップします。そして選んだ候補の会社に見積もりを依頼します。
② 見積確認・依頼先選定発注
予算に基づいた制作会社の選定は重要ですが、コストだけでなく提供されるサービスの質や必要な制作期間も重視することが大事です。さらに、実際の制作に入る前に、必要な資料を出来るだけ準備することも重要です。
見積もりを入念に検討し、予算内で最も価値あるサービスを提供してくれる会社を選定することが、このフェーズでの主な目標です。具体的には、見積もりの内容を確認し、パース自体の質、費用、制作期間のバランスを考慮して制作会社を選定・発注しましょう。
③ 依頼案件の資料データを集める
3DCGによる建築パース制作には、当該計画の設計図面データや仕上げ材などの情報(仕上表・仕様書)が必要となります。
一般的な外観・内観パース制作に必要な図面の内容は、
外観・・・平面図、立面図、配置図、外構図…
内観・・・平面図、展開図、床伏図、配灯図、詳細図… になります。
デジタル図面データと共に確認用のPDF図面も用意しておくと制作者側は計画を把握しやすく、制作もよりスムーズに進みます。
④ アングルを確認して決定する
制作会社によって、モデリング・ライティング・マテリアル設定の作業が完了すると、最終的な仕上がりのアングル(画角)を決めるために何点かの候補画像が送られてきます。これらの中から最も望ましいアングルを選びましょう。もし希望に合うアングルが見つからない場合は、追加の候補を要求することも可能です。選定されたアングルに基づいて、制作会社は残りの調整や仕上げを行い、制作を完了させていきます。
⑤ 仕上がりをチェックする
制作会社は、指定したアングルに対して残りの対応を行い、完了した段階で確認用の画像を送ってきます。到着したら、計画の内容が正確に反映されているか、どこかおかしなところがないかなど細かくチェックを行い、必要な場合は修正の依頼を行いましょう。
制作会社がクライアントから指定されたアングルに基づいて残りの作業を完了させた後、確認のための画像が送付されます。この画像が届いたら、計画内容が適切に反映されているか、不自然な箇所や誤りがないかといった点をチェックする必要があります。
何か問題が見つかった場合は、遠慮せずに修正を依頼しましょう。この段階での丁寧なフィードバックは、最終的な成果物が期待と要求を満たす品質になるために非常に重要です。
⑥ 校了~納品データを受け取る
修正とチェックのを繰り返し、改善すべき点がなくなれば、その時点での画像が最終的な成果物となります。基本的に、この段階以降に修正を加えることはできないか、もしくは追加費用が発生する可能性があるため、細心の注意を払う必要があります。
以上の内容は下記の記事にて詳細を解説しています。
制作する建築パース・CGパースの解像度・アスペクト比を決めよう
建築パース・CGパースはどのような目的で制作しようと考えてますか。おそらく広告・プレゼンや看板掲示などで印刷して利用するか、WebサイトやSNS投稿のために画像として利用するかのどちらかでしょう。CGを利用して制作される建築パースは、事前にその使用用途を想定した画像サイズやアスペクト比(縦横比)を決めておく必要があります。制作会社に希望を伝えれば、最適な画像サイズとアスペクト比を提案してくれるでしょう。以下でその概要を解説いたします。
□ 印刷して利用する場合
カラー印刷にて建築パース・CGパースを利用する場合には、大きく分けて2つのパターンがあります。手元でじっくりと確認するのか、距離を取っておおまかに確認するのか。それぞれの場合について説明していきます。
印刷物を手元で見る場合(A4・A3サイズ程度)
その場合の印刷サイズはだいたいA4かA3サイズになります。細部のディテールを損なうことなく、高いクオリティを維持するには、解像度300~350(dpi)が必要となります。
離れた場所から見る場合(A2サイズ以上)
離れた位置で見る場合は、細部の表現がそこまで求められないので、手元の場合に比べて必要な解像度は低くなります。
だいたい解像度としては150dpi程度が最低ラインかと思われます。
画像サイズの計算
画像サイズを計算するには、印刷サイズ(インチ)に解像度(dpi)を乗じた数値になります。
例: A4サイズ・350dpiで印刷想定の場合 A4(11.7×8.3インチ)×350=4095×2905ピクセル ※単位はインチ
A2サイズ・150dpiの場合 A2(23.4×16.5インチ)×150=3510×2475ピクセル ※単位はインチ
□ Webで利用する場合
サイトで利用する場合は、そのサイトデザインによって建築パース・CGパースの求められるアスペクト比が異なります。担当者への確認が必要となります。また、不必要にサイズの大きな画像を利用してしまうと、サイト全体の読み込み速度の低下につながるので避けるべきです。
□ SNSで投稿する場合
ソーシャルメディアで利用する場合は、それぞれのプラットフォームで最適なアスペクト比が異なるので注意が必要です。印刷やWebサイトでの利用は横長比率の利用が多いですが、スマホで見ることが中心となるので、SNSでは縦長の比率が多く利用されています。
以上の内容は下記の記事にて詳細を解説しています。
建築パース・CGパース制作のよくある質問を確認しよう
外注検討段階でいただく質問の多くは、本当に細かく、そして驚くほど似た内容です。それだけ多くの方が、同じ内容に疑問を抱いております。今まで様々なクライアント様からいただいただ質問の数々を、Q&A形式にて説明していきます。こちらの内容で疑問が解決しない場合は、お気軽にお問い合わせください。
建築パース・CGパースの依頼を始める前に、出てくる疑問や悩みをできるだけクリアにして、外注に望みましょう。
その他の質問はこちらの記事からご確認ください
建築パース・CGパースの効果的な利用方法を探ろう
建築パースは、目を引くビジュアルとして様々な場面で利用されています。建築・空間デザインのプレゼンテーション、広告やWebサイト制作においては、メインの視覚的要素として用いられます。どうしてそんなに利用されるのかの理由や、どのような効果が期待できるのかなど、建築パース・CGパースの活用方法を理解してご自身のビジネスで実践してみましょう。
建築パースの効果的な利用方法についての記事
建築パース・CGパース依頼時に発生する「修正」と「変更」の違いを把握しておこう
建築パース・CGパース制作において、追加の費用や時間が発生してしまう一番の原因が、修正の依頼時や変更が起こった際です。特に変更は、内容とそのボリュームによって大きく計画が変わってしまう場合があります。しかし、修正と変更のそもそもの違いや、具体的にどのぐらい対応に時間が必要なのか、または追加費用が発生する内容なのか把握するのはむずかしいでしょう。
そこで具体例を紹介して、修正や変更の内容とその違いについての理解を深めるため、解説していきます。
建築パース・CGパース依頼時に直面する「修正」と「変更」の違いを詳しく解説