【3DCGソフト】Cinema4Dとは?建築パース制作者目線で紹介
「建築パース制作のプロが薦める3DCGソフト4選」で紹介した
3DCGソフト・「Cinema4D」をなぜ厳選したのかより深く掘り下げて紹介していこうと思う。
1. Cinema4Dとは?
ドイツのMAXON computer社による3DCG統合型ソフト。
モーショングラフィックスに強いとされていて、AdobeAfterEffectsとの連携・Redshiftの統合やその安定性からハリウッド映画の中でも多数使われている。
ソフトの価格と作り出せるCGのクオリティバランスの良さから、国内の建築CG制作会社もよく利用されている。
弊社でもパースの約8割をCinema4Dにて制作している。
2. 厳選基準について解説
厳選基準となった5つの項目についてそれぞれ説明していく。
2-1. 価格
サブスクリプション制度を採用。
通常のプランは年間¥83,885円、月単位の契約で¥11,999円(それぞれ税別)になる。
無料の学生版は廃止され、学生・教員向けに新しいサービスが提供された。詳しくはこちらのノート記事を参考にして欲しい。
https://note.com/maxonjapan/n/n460c4ef17e77
また、体験版はこちらのサイトでダウンロードできる。
>>Cinema4D体験版ダウンロード
2-2. 情報の豊富さ・学習のしやすさ
最近はユーザー数も増加し、書籍や使い方を解説する記事を見ることも増えてきた。
活発に情報発信されているのはツイッターなので、MaxonJapanさんのアカウントはフォローしておいたほうがよい。
2-2-1. 解説書籍
建築CG制作に特化したものは少ないが、紹介する二冊の書籍は初心者には必須である。
2-2-2. Webサイト
弊社ブログでは、Cinema4Dをマスターする為の記事をいくつか用意している。建築CG制作が目的ならば、確認しておくことをおすすめする。
>>関連記事 【建築パース】住宅外観モデリングをマスターしよう Cinema4D編
>>関連記事 【Cinema4D】家具モデリング・チェア編【チュートリアル】
>>関連記事 Cinema4Dで建築パース! 制作工程解説まとめ
また、MaxonJapanさんのnote記事「Cinema 4D建築パースセミナー」で紹介されているyoutube動画は見ておいた方がよいだろう。
2-3. 素材の充実(マテリアル・3dモデル)
「建築CG制作に利用できる3Dモデルがダウンロードできるサイト7選」で詳しく紹介しているが、3Dモデルやシーンの素材フォーマットは3dsMAXが一番、Cinema4Dが二番手である。
2-4. レンダリング画像の美しさ
フォトリアルといった面で評価するならば、3dsMAXには及ばないが、綺麗なレンダリングが可能である。
MaxonJapanで紹介されているユーザーサイトで、Cinema4Dでレンダリングできる画像のレベルが把握できるだろう。
中でも「スペースラボ」さんの制作例は非常にレベルが高い。参考にしてみるとよいだろう。
弊社CGパースもCinema4Dで制作されている。併せてこちらも確認していただきたい。
>>建築パース制作 株式会社モデルノ
2-5. 将来性
GPUレンダーのRedshiftを統合してからユーザーの数が増えてきた印象。
MAXやMAYAはBlenderの勢いもあってインディー版を設け対策したが、C4Dはこのままの価格帯で勝負するのだろうか。
新規のユーザーの取り込みには少し不安があるが、
トータルのバランスを考えると3DCG統合ソフトの2番手として期待が持てる。
3. Cinema4D まとめ
3-1. いいところ
- ユーザー数がそこそこ多く、全く3DCGを知らない人でも学べる環境がある
- 3Dモデルやシーンの素材は3dsMAXの次にカバー
- GPUレンダラーのRedshiftを利用できるプランがある
- 突出した特徴は少ないがバランスの取れた統合型ソフト
3-2. 残念なところ
- フォトリアル表現では3dsMAXに劣る
- RedshiftはNVIDIAのグラフィックボード必須なのでMacでは期待通りの使用はできない
▼その他の3DCGソフトまとめ記事▼
>> 【初心者向け】3dsMAXとは?建築パース制作者目線で紹介
>>【初心者向け】Blenderとは?建築パース制作者目線で紹介
>>【初心者向け】Sketch Upとは?建築パース制作者目線で紹介
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